助けて息ができない

友達という名のレッテル

恋人という名の偏見

たったひとつの存在

lain

ということでね、ハイ。lainいいよねぇぇえ………
今見ても新しい約15年前の作品って貴重じゃないでしょうか、ハイ。
色々考えさせられます…感覚も感情も脳への電気的刺激に過ぎないのなら嫌な刺激は拒否して楽しいことだけ受け入れればいいんじゃないかって。
監督が言っていたように実際それが可能になるのなんてそう先じゃないと思うんだ。脳への刺激だけでなんだって得られる。 そして人の記憶や人格といったものがすべてデータ化されるような時代がくれば、いつか人は肉体をなくしても存在できるものになる。
じゃあ老いてく不自由で不便な肉体はそもそも不必要じゃない？って話になるわけですよ。
そんな未来を見越して今の世代に問いを投げかけるなどと…観れば観るほど沁みわたる。 それを玲音という一人の少女の運命を描くことで表現しちゃうんだから恐ろしい作品だわぁ…
「そうよ、玲音は神様なんだよ！」
玲音はどこにでも遍在しているもの。玲音はじっと見つめるもの。神様ってのは便宜上人間がつくりだしたものですけど、万能性や存在の仕方を踏まえれば玲音はまったく神様に等しいと思います。それでも一度肉体を与えられてひとりの女の子となった以上、玲音は玲音なんだよね…
作中で玲音のすがたをした別の玲音が玲音の存在について多分言及してます。
「人の記憶、個人のものとか、人の歴史の中のものとか、それだけじゃなくって……、そう、共有されている無意識だって、そんなに膨大なメモリーを蓄積できるようなものを、人間が自分で作れると思う？」
その「膨大なメモリーを蓄積できるようなもの」と現実世界をつなげるプログラム、それが玲音。でも玲音は肉体化される前から遍在していた。
前に読んだlainの考察の中に「玲音は人の集合的無意識そのものだ」というものがありまして、それがまぁ辻褄が合うのなんので凄く感銘を受けたわけですよ。
勝手に玲音を肉体化して操って利用し神になろうとした英利政美という男は、遍在する玲音の正体をよく考えずに扱ったのがアホですね。まぁそうでなくとも人間(というか自分)が万能だと考えた時点でアホですが。
つまりなんだ、私には玲音がどういう存在なのかなんて到底考え及ばないけれど、これだけは言える。玲音かわいい。
女神の微笑み素晴らしい…
いち視聴者からすれば結末はなんとなく物悲しいものだけれど、玲音がふっきれたような表情をしてるからそれでいいのです。


「じゃあ、さよなら玲音。いつかまたどこかで会えるかもね｣
｢…そうだね、いつだって会えるよ｣

私はここにいるの　だから一緒にいるんだよ　ずっと…

最後のここがとても印象的。
玲音が画面越しに視聴者に語りかけてくるシーンはいつも印象的だけどね。






さてlainの話をしたあとになんですが、忍空全話みたよ～！
私は物語終盤になってようやくキャラクターに本当の意味で愛着が湧いてくるタイプですので、忍空の構成(50話までで本編終了、のち5話が普通の1話完結の話)は望むところだったのやも。
そうでなくとも40話～はすごく良かったね…。ギャグ的にもキレてたと思いますわｗｗ
お母さんの映像としてもop映像は使われてましたが中でも47話では戦闘シーンにop映像が組み込まれてまして…ここか！このシーンだったのね！！っていう感動と燃えが凄まじかった。憎い演出だぜぇ…opの橙次の動きかっこよすぎだしな！
あと赤雷と黄純の共同攻撃も燃えざるを得なかった…最終回(仮)のedの入りが絶妙すぎた…スタッフの忍空という作品への愛がびしびし伝わってきた！観てよかったよ！
特にヒロユキ回はいつも名作だから、観て損はなし。ヒロユキかわいいよヒロユキ
…そうだ！なんか橙次はよつばと！のとーちゃんに似てる気がしたんだ…道理でときめくわけだ…
いつもかませな藍眺は毎回不憫でした。そうだよね他の忍空は大地割ったり火出したり氷出したりできるのに藍眺のウリは高く跳べるよ！くらいだもんね…なんという
なにはともあれ、本当の最終回55話があまりにもいつも通りの忍空で、50話の時点で終わってくれたほうがこんなに後を引くことも無かっただろうに…って感じでしたね。
だってまたいつ再開してもおかしくないような…！
だけど51話～もみんな良回ばかりだったので、まぁ良いのです。 これからもopとed聴きまくりますよ～！！